2011年07月24日
夏の思い出
梅雨も明けてまた暑い夏が来た。
ジリジリとした日差し・屋根から立ち昇るゆらゆらした熱気
渓谷に響き渡るセミの音
20年前のあの夏も同じだった
80歳になる師匠と20代後半の自分
薬剤師の先生の運転手役でいつも私が呼ばれた
先生はもうしわけなさそうに「わざわざありがとうございます、よろしくお願いします」と車を走らせた
大学を二つも出ている先生はインテリでとても物静かで、特別武勇伝も無い。また怒るということも、気持ちを荒立てることすらもまったくない先生だった。
そんな静かな先生でも車中では色々と話してくれた
戦前に道場を開いた時の事
特務機関での機関員の指導のこと
友人が細菌研究の部隊に行っていたと言うこと
当時の武術界の話のこと
いつもながら戦前・戦中の話し中心にとても興味深く聞いた
そして戻ると道場で座捕の稽古をするという流れだった
夕方には赤城山からの涼しい風とヒグラシの音
8月の夏は一日一日と日暮れが早くなるのを感じた
先生、なんとか道場は私が守っています。
先生、庭もなんとか除草してます。
先生、道場の皆が良い電灯に付け替えてくれました。
先生、昨日は、盛り上がって12時近くまで皆稽古してました
先生、自分の技を見てください。先生昨日一晩考えました
先生はあの暑い夏の日と同じ様に今でもあのドアをゆっくりと開け静かに入ってくる。
ジリジリとした日差し・屋根から立ち昇るゆらゆらした熱気
渓谷に響き渡るセミの音
20年前のあの夏も同じだった
80歳になる師匠と20代後半の自分
薬剤師の先生の運転手役でいつも私が呼ばれた
先生はもうしわけなさそうに「わざわざありがとうございます、よろしくお願いします」と車を走らせた
大学を二つも出ている先生はインテリでとても物静かで、特別武勇伝も無い。また怒るということも、気持ちを荒立てることすらもまったくない先生だった。
そんな静かな先生でも車中では色々と話してくれた
戦前に道場を開いた時の事
特務機関での機関員の指導のこと
友人が細菌研究の部隊に行っていたと言うこと
当時の武術界の話のこと
いつもながら戦前・戦中の話し中心にとても興味深く聞いた
そして戻ると道場で座捕の稽古をするという流れだった
夕方には赤城山からの涼しい風とヒグラシの音
8月の夏は一日一日と日暮れが早くなるのを感じた
先生、なんとか道場は私が守っています。
先生、庭もなんとか除草してます。
先生、道場の皆が良い電灯に付け替えてくれました。
先生、昨日は、盛り上がって12時近くまで皆稽古してました
先生、自分の技を見てください。先生昨日一晩考えました
先生はあの暑い夏の日と同じ様に今でもあのドアをゆっくりと開け静かに入ってくる。
Posted by ジェット1 at 23:33│Comments(0)